通信制高校に通うメリット・デメリット by 中高一貫校からの転入者

通信制高校 卒業 不登校

この記事では通信制高校に通うメリットとデメリットをお伝えします。すべて私の実体験に基づいたものです。

通信制高校に進学 or 転入するか迷っている人は、参考にしてみてください。

ちなみに私は、中学生で精神疾患にかかって不登校になり、中高一貫校の高校で留年し、通信制高校に転入してもう一度1年生からやり直したというバックグラウンドを持っています。

通信制高校に通うメリット

まずは通信制高校に通うメリットから。

  • 楽に高卒資格をもらえる
  • やりたいことに専念できる

具体例を下に書いていきます。

楽に高卒資格をもらえる

通信制高校に通うメリットは、何と言っても「楽に高卒資格をもらえる」ことです。

登校日数や授業時間が少ないから、肉体的・精神的な負担はあまりありません。それなのに最短3年で高卒資格をもらえるのです。

私は精神疾患のせいで昼夜逆転したりお風呂すら入れなかったりしたのですが、それでも難なく3年で卒業できました。通信制高校は「単位制」で留年する心配もないので、精神衛生にかなり良い学校です。

こんなに楽に手に入れた高卒資格でも、価値は日本一の進学校を卒業した人が持っている高卒資格と同じ。笑ってしまいます。

やりたいことに専念できる

登校日数が週1日以下の学校やコースを選べば、たくさんの自由時間を確保できます。その時間を勉強や趣味・特技などやりたいことにあてれば、充実した日々を過ごせるでしょう。

この記事を読んでいる人の中にはもしかしたら「通信制高校で大学受験を目指すのは難しいのでは…?」と思っている人がいるかもしれませんが、自分でコツコツと勉強できる人なら、通信制高校はむしろ「大学受験をしやすい学校」だと思います。

実際に私の友人は通信制高校から独学で早稲田大学に行きました。しかも一般入試で、ですよ。

私自身は週1~2日・1日1~2時間の登校で、学校に行かない日は精神疾患の治療に専念しました。一日中寝たり、少し元気のあるときはドラマを観たり。自分の体調のままに過ごしたおかげで、「無理をして体調が崩れる」ということがありませんでした。

学校を休む罪悪感や焦燥感もないので、通信制高校に通い始めてから少しずつ病気が善くなっていきました。

中学生のときに児童精神科医から「登校禁止令」が出たのですが、医学的観点から学校に行くなという理由がなんだかわかった気がしました。「ストレスフリーに生きろ」ということなのでしょうね。

通信制高校に通うデメリット

次は、通信制高校に通うデメリットについてです。

  • 会話に困る
  • 外出しづらくなる

こちらも下に具体例を書いていきます。

会話に困る

通信制高校に在籍していることに後ろめたさを感じている場合、近所の人や美容師さんとの会話を苦痛に思うかもしれません。特に全日制高校から転入した人はそうなる可能性があります。

私は元々美容師さんと会話をするのが苦手でしたが、通信制高校に入ってからさらに苦手になりました。「テスト」や「部活動」など学生ならではの話題が出ると地獄。死ぬほど帰りたくなりました。

中高一貫校を辞めただけでも耐えがたかったのに、「入ったらお先真っ暗だ」と思っていた通信制高校に通っていることをしばらく受け入れられず、自分が通信制高校生だということを誰にも知られたくなかったのです。

嘘に嘘を重ねたり、予約時間を学生の下校時間に合わせたりしていたので、とても疲れました。そのため美容院には1年に1回くらいしか行きませんでした。

まぁ、髪をきれいにしてもらったところで出かけるところもないし会う人もいないので、1年に1回でも十分すぎるくらいでしたけどね。

外出しづらくなる

平日の昼間限定の話ですが、「こんな時間になぜ学生が出歩いているのか?学校は?」と思われているような気がして、用事があってもなかなか外に出られませんでした。

世間体や周りの目を気にしない人なら別に問題ないのでしょうが、そういうのを気にしまくって生きていた高校生の私には耐えがたいことでした。誰も赤の他人に興味なんてないのですがね。

どうしても外出しなくてはいけないときには、人の目を気にしすぎてひどく疲れていました。

まとめ

この記事で挙げたデメリットは正直、個人差の大きいものだと思います。「周りのことなんて気にしない!」という人にはどうでもいいことでしょう。

実際に通信制高校に通って卒業してみると、デメリットよりもメリットの方が何倍も大きかったです。精神疾患があって普通の生活すらできないような状態でも高卒の資格をもらえて、次の道に繋げることができたのですから。

通信制高校が私の人生にプラスの影響を与えたことに間違いはありません。

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